「こういうわけで、いつまでも
残るものは信仰と希望と愛です。
その中で一番すぐれているのは愛です。」
第一コリント13章13節
残るものは信仰と希望と愛です。
その中で一番すぐれているのは愛です。」
第一コリント13章13節
新年が明け私たちは新たな歩みを始めています。
そんな私たちに必要なものは何かを考えるとパウロが言っている信仰、希望、愛ではないでしょうか。
- 信仰
パウロは一番最初に信仰を挙げています。
これはたまたま一番に挙げたのではありません。
人間が生きていく上で「信じる」ということが土台だからです。
人間の信じる力が一番強いのは赤ちゃんの時です。
お母さんに抱かれてスヤスヤと眠っている赤ちゃんは100パーセントお母さんを信頼しています。
ところがだんだん大きくなるにつれて人を疑う力がついてきます。
でも人間は100パーセント信じることの出来ない時、疲れてしまうのです。
奥さんを信じることが出来ない、主人を信じることが出来ないと疲れてきます。
しかし、どんな人でも人間を100パーセント信じることは出来ません。
パウロが言っている信仰とは神を信じることです。
神は100パーセント信じて生きることが出来るお方です。
人が生きて行こうとする時、どうしても100パーセント信じるお方が必要なのです。 - 希望
人が生きるのに二番目に必要なのは希望です。
希望を抱いて生きている人は困難に囲まれても輝きを失いません。
私は神学校を卒業して鳥取に遣わされました。
土曜日の夕方、自転車の前の籠にハンドマイクのスピーカーを置いて
「明日は日曜日です。教会学校があります。来て下さい。
礼拝が朝の10時半からあります。来て下さい。」
と教会の周りを毎週案内していたのを思い出します。
借家の小さな教会でしたので何とかそんな教会に沢山の人に来て頂きたいという希望に溢れていました。
希望の少ない時代かもしれません。
私たちは今年どんな希望を持っていますか。
希望がある時、困難に囲まれても輝きを失いません。
パウロは本当の希望を神においていた人です。
あなたの本当の希望は何ですか? - 愛
愛というのは私たちが生きていく中で一番前面に出ます。
信仰は土台であるために表にあまり出てきません。
でも愛は私たちの生活の表面に出てきます。
だからパウロは「その中で一番すぐれているのは愛です。」と言っているのです。
人は愛することを通して、愛されることを通して生きて行けます。
愛する人が一人もいない、そんな家族や友達が誰もいない時どれだけ生きていくのが辛いでしょうか。
また、誰からも愛されていないと思っている人は生きるのが難しいでしょう。
「ちいロバ」という榎本保郎先生の伝記の漫画がありますが
、その中で榎本青年がお寺の和尚さんに「僕、自殺してもかまいませんか。」
と相談するところがあります。
和尚さんは「ハッハッハ、余程の悩みがあるのやなあ。そうやなあ。
死ぬのは何時でも出来るが死ぬ覚悟で何かやってみることも出来る。
どちらにしますかね。どちらにするか決るまで、ここで頭を丸めてゆっくり考えなさるか?」
榎本青年は「ハイ、僕をこのお寺の小僧にして下さい。お願いします。」と言います。
和尚さんの愛が見えます。その愛に動かされた榎本青年がいます。
だから生きて行けたのです。
同じように人は神の愛を知り、神を愛する者に変えられて始めて生きる者になるのです。
今年も信仰、希望、愛を忘れないで生きていきましょう。
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2013.01.16 / Top↑
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